豚に真珠

サンバのリズムに乗せられて、いつの間にかそのオレンジ色に魅了される。それが清水エスパルスというチームなんだ

王者川崎を追い詰めた王国清水のプレッシング/まずはいたずらごころで壁張りや!!

いつかは“王者”と言ってみたいぜ!!

 

 

 

■追い出せ追い出せサイドへ追い出せ

433の布陣の川崎フロンターレに対して、平岡体制になってから442にシステム変更して王者に挑むエスパルスエスパルスプレスの発信源は相手の中盤にボールが入った時。ファーストディフェンスとして後藤が中盤にプレスバックする。

f:id:butani-sinju:20201206141321j:plain

442の天敵でもある433のアンカーに後藤がしっかりプレスバックすることで、相手のビルドアップを阻害していく。相手の中盤3人にボールを持たせないようしっかりチェック。要は、

f:id:butani-sinju:20201206141949j:plain

この赤いU字型のエリアにボールを回させて奪い取る。

相手の中盤にしっかりプレスをかけることで中央は封鎖。川崎のパスワークは次第にサイドへ追いやられていく。

 

 

■中への壁張り、サイドハーフの役目

予定通りサイドへ追いやることで第1段階は終了。第2段階は中への壁を張る。

f:id:butani-sinju:20201206143619j:plain

サイドの2人とボランチ1枚で壁を作り、中への突破口を許さない。この間、数的不利になる中盤は、逆サイドのハーフが絞って数的同数に対応。これは逆サイドでも同様

f:id:butani-sinju:20201206144122p:plain

ここで重要なのは、スライドする両サイドハーフ。西澤と金子には、同一サイドにおいては壁を張る役目を、逆サイドの時は相手の中盤3枚をケアするために中に絞る。中盤の横のサイズをコンパクトにすることで相手にスペースを与えず、中にボールを入れさせないままサイドでボールを奪うことができる。中盤に対するプレスは、結果的に先制点を演出し、サイドのプレスも、相手ウイングを十分に苦しめることに成功した。失点シーンは拍手で称えて相手を褒めようぜ!!