王者川崎を追い詰めた王国清水のプレッシング/まずはいたずらごころで壁張りや!!
いつかは“王者”と言ってみたいぜ!!
■追い出せ追い出せサイドへ追い出せ
433の布陣の川崎フロンターレに対して、平岡体制になってから442にシステム変更して王者に挑むエスパルス。エスパルスプレスの発信源は相手の中盤にボールが入った時。ファーストディフェンスとして後藤が中盤にプレスバックする。
442の天敵でもある433のアンカーに後藤がしっかりプレスバックすることで、相手のビルドアップを阻害していく。相手の中盤3人にボールを持たせないようしっかりチェック。要は、
この赤いU字型のエリアにボールを回させて奪い取る。
相手の中盤にしっかりプレスをかけることで中央は封鎖。川崎のパスワークは次第にサイドへ追いやられていく。
■中への壁張り、サイドハーフの役目
予定通りサイドへ追いやることで第1段階は終了。第2段階は中への壁を張る。
サイドの2人とボランチ1枚で壁を作り、中への突破口を許さない。この間、数的不利になる中盤は、逆サイドのハーフが絞って数的同数に対応。これは逆サイドでも同様
ここで重要なのは、スライドする両サイドハーフ。西澤と金子には、同一サイドにおいては壁を張る役目を、逆サイドの時は相手の中盤3枚をケアするために中に絞る。中盤の横のサイズをコンパクトにすることで相手にスペースを与えず、中にボールを入れさせないままサイドでボールを奪うことができる。中盤に対するプレスは、結果的に先制点を演出し、サイドのプレスも、相手ウイングを十分に苦しめることに成功した。失点シーンは拍手で称えて相手を褒めようぜ!!