興梠慎三から学ぶ、クロスへの合わせ方
J1リーグ第8節、浦和レッズvs清水エスパルスより、前半29分のプレー
右サイドからの攻撃。興梠慎三のマークには立田悠悟が付いている。百戦錬磨のストライカーの動きを中心に、いかにクロスボールに合わせられたのかを見ていく。
興梠、前のスペース、ゴール前へのクロスボールを要求。ここから興梠の相手DFとの駆け引きが始まる。
興梠は立田の前へ出る。この時興梠は立田の背後を確認。ちなみに興梠は背後の確認を5回している。
5回目の確認でストップ
右足に体重を乗せて切り返す動き。
コースを急転回。立田の背後へ。
立田の背後を取る。これにより立田の視野から興梠が消える。
立田の背後を完全に取ったところで再びゴール前へ狙いどころは立田の前。
クロスが上がると同時にゴール前へスタートを切る。立田は完全に出遅れる。
視界から消える
相手DFとの駆け引きを制するために、相手DFの視界から消える。人間の視野で唯一認識できない箇所が背中。ココに入ることで相手のマークを外しパスを受ける。この動き方をプルアウェイといい、一流のレシーバーはこの動き方が抜群に上手い。