豚に真珠

サンバのリズムに乗せられて、いつの間にかそのオレンジ色に魅了される。それが清水エスパルスというチームなんだ

エスパルスが上手くいかない理由を考えてみよう

質問コーナー!!

ここに集まった質問に、簡単に答えていきたいと思います!! それではスタート!!

 

 

Q.なんでエスパルスは勝てないんですか?

A.知りません。僕が知りたいぐらいです。

 

 

Q.なんでエスパルスは失点が止まらないのですか?

A.知りません。僕が知りたいぐらいです。

 

 

Q.いつになったらエスパルスは勝てますか?

A.知りません。僕が知りたいぐらいです。

 

 

Q.なぜ鄭大世は眉毛タトゥーを入れたのですか?

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A.知りません。本人に聞いてください。

 

 

ということで、結論は「わからない」です。以上質問コーナー終了です。さようなら~。

 

 

 

 

ではこの記事はここで終了なので、ちょっと掘り下げてみていこうと思います。

 

 

 

■歯車が噛み合わない理由は?

5試合14失点という、驚異的な失点数を誇っていますが、3バックやった2節までと3節の札幌戦はもはや去年の基本形がなかったので、ここに関しては省きます。

 

では「基本形」とは何かを振り返りましょう。去年やったことは、ゾーンディフェンスの整備から攻守におけるポジショニングの基礎を学びました。

 

butani-sinju.hatenadiary.jp

 

 

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速攻が攻撃のメインストリートでしたが、今季はプラスとして遅攻による攻撃もパターンに入れたいということが新たな挑戦。

 

というわけで、昨年から進化するという意味で攻撃のバージョンアップが課題です。去年からの変更点ということで大きなポイントはこの2つ。

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新加入のエウソン&中村慶太の2点。

 

まずは右SBのエウソン。去年は立田でしたが、SBでは若葉マークだった立田にSBとしてあれやれこれやれは無理なので、オーソドックスにサイド張ってろ、目の前の相手はとにかく潰せとホントにシンプル。その代わりに2年目ではさすがに研究されて続行不可能なので、やはりスペシャリストが必要だったと。

 

4節の神戸戦は飯田がスタメンでした。飯田の場合はスピードによる個の打開力で多少の無理を利かしても突破できますが、組み立てと守備が「う~ん」なので、現時点の総合的観点ではエウソンなのかなと。

 

 

エウシーニョの問題点

5節湘南戦で浮き彫りとなったエウソンの問題。それが

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「エウソン、ガンガン中に入ってきちゃうの巻」

昨年は金子が内側のレーン、立田がシンプルに外に張り付いていましたがバランスは良かったです。対してエウソン。偽SBのようにガンガン中に入っては金子とポジションがもろに被って幅とパスコースを失う。前半は幅をもたらすためにサイドへ流れたのは北川。結果、ハーフスペースに人はいても大外とゴール前に人数が足りない状況が生まれラストパスが出せない。またはもたついている間にミスる。その繰り返し。

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湘南戦の後半は教育が入ったからか金子がサイドへ張り出しましたが、それでもバランスが悪いです。

右サイドは今のところはエウソン次第です。前所属のフロンターレとは、攻撃も守備も戦術の全てが異なるので中盤の組み合わせやポジションバランスの問題を解決することが先決です。

 

 

■最大の問題は「いい攻撃」

よく「いい攻撃はいい守備から」とは言いますが、今のエスパルスに当てはまるのは「いい守備はいい攻撃から」です。エスパルスのゾーンディフェンスは、そのままスムーズなポジティブトランジションを生み出すためのポジショニング作りでもありました。

 

で・す・が

 

エウソンのポジショニング問題ほか、もう1つの変更点であった左SH。タメを作れる白崎の代わりにスピードをもたらす中村慶太が加わりました。

話は外れますが、全ての基本であったゾーンディフェンスに関しては、神戸戦湘南戦でも崩されるシーンはほとんどなく、守備に関しては戻れました。ヴァンデルソン除けば、新戦力はスムーズにゾーンディフェンスになじめているのではないでしょうか。

昨年は主にSBが大外に張る形で、オフェンス時には4-2-2-2のシステムになります。慶太に関しては大外からハーフスペースへの出入りはスムーズにいってますが、まぁSBのところなんですよね。これまた松原も今季はより中へカットインする回数が増え、本当に誰がサイドで幅を取るんだ問題が発生。

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右サイドの場合は、エウソンが勝手に入ってきちゃうので、ある意味修正しやすいというか、金子や北川をサイドへということもできるのですが、左の場合はちと状況が違いまして、

湘南戦で見られたのが、まずサイドで石毛が時間を作り

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松原が上がってきたら自分は内側へポジションを取る。

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で、松原は相手との1on1になったら

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縦は切られてるからじっくり中へドリブル、からの

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相手も一緒に内側に引っ込めてボランチに落とす。そして空いた大外へ、、、のはずが

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こうなる。そして左はどうなるかというと、

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竹内が持ち上がり、ソッコがサポートでサイドに出る。軸となる中央の選手がポジションを離れてしまうのでバランスが悪くなってしまうの一方です。

 

今のエスパルスのオフェンス時のポジショニングなんですが

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※下の「石毛」➡「立田」

みんな中央に寄ってプレーする。または中央の選手がサイドへ移動する。ゾーンディフェンスにはないポジショニングを取ることによってバランスを崩してしまい、本来は通るはずのパスが通らず、フィニッシュにたどり着くどころかカウンターを喰らう破目になるのが今のオチ。ポジションを大きく崩してしまっているのが今のエスパルスが上手くいかない要因です。

 

 

■北川航也を使った遅攻

遅攻に力を入れている今季ですが、そのなかで多く見られるのが北川が中盤に降りてフリックするシーン。去年もやってはいたのですが、今年は遅攻によって厚みを持たせるという狙いでのフリックです。

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このように、中盤に下がってプレーすることが増えました。昨年も終盤はよくやっていましたが、アジアカップで変な影響を受けたのかトップ下に降りてくる回数が増えました。

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湘南戦37分のシーンです。エウソンがボール回収後にドリブルで中央へ。北川が降りてきますと同時に相手も引き連れてくる。

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エウソンから竹内へ。北川は動きなおし、相手も動きに合わせてくる。

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竹内から北川へ楔。金子は北川が空けたスペースに入りフリックを受ける。

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金子からサイドに開いたエウソンへ。北川はもう1度動きなおし、

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河井が「外➡中➡外」の動きで相手を引きつけてスペースメイク。エウソンから北川への楔を、河井が空けたスペースにいる金子へフリック。惜しくも繋がらなかったものの、非常にいい崩しの片鱗を見せてくれました。

 

昨年までは、サイドへ展開するためのクッションとして中盤に降りて組立に参加していましたが、今季はサイド攻撃ではなく中央から崩す狙いのもと、半分、トップ下をやっています。今年の北川の使い方としては、いかに周りが適切なポジションや動きをすることで、パスコースとスペースを生み出し、または動く。要は「いいポジショニングを取れよ」ということです。今はそれができていないのでパスコースで被っている人が多く、パスコース事態が少ない。SBがなぜかガンガン内側に入ってくることでパスコースが減って来てます。だからここにおいてもポジション調整は必要。

 

 

 

というわけで、ここまでのエスパルスの問題点を上げてみましたが、マジでポジショニング整理くらいです。単純にそれだけ。失点は確かに多いですが、神戸戦も湘南戦もまともに崩されているわけではありません。強がっていないですよ。マジです。湘南戦の3失点もCK×2とスローインというリスタートからです。ちゃんと整理されたディフェンスで崩されてはいません。オフェンスでポジションバランスを崩していることが、余計なピンチを招いているだけです。攻撃と守備は表裏一体。この1点を修正できればパパっと勝てるはずです。そのポジション修正がかなり難しいんですが。あと、ポイチは余計な教育はしないでおくれよ。