ゲームメイクと組み立ての種類/本田拓也と竹内涼の違い
今のエスパルスには、パサーと言われる選手は結構います。
ただ、それぞれ特徴は違います。個人の組み立て方だったり、パスの受け方出し方も十人十色です。ストライカーが、高さが武器なタイプもいればスピードが武器のタイプがいるのと同じです。
今回は、本田拓也と竹内涼という、組み立て方がまっっっったく違う2人を見ていきます。
本田拓也の組み立て
J2開幕戦となった愛媛FC戦から
本拓のカットから、ボールを回収
白崎凌平から三浦弦太へ。本田の目線は前線。
ここで1度パスを要求。だがフィードを相手にクリアされ、再び弦太の下に。
弦太から西部洋平へ。本田の目線は逆サイド。
西部から犬飼智也へ。再び右サイドを見る。
犬飼からパスを受け、六平光成へ。
六平から白崎へ。本田は右サイドを見る。
白崎からパスを受ける。また右サイドを見る
トラップと同時にルックアップ。狙いは右サイドの前方
鎌田翔真が裏に抜けるが惜しくも合わず。
本田拓也の特徴
この1連の30秒くらいの間に、本拓は11回も首を振って前線を確認している。常に縦を狙っている。だからルックアップのタイミングからフィードまでの時間が短い。ボールを受ける前から組立の画を描いている。
竹内涼の組み立て
ニューイヤーカップ北九州戦から
竹内がボールを持つ
サイドにボールを入れる
リターンが来る。ここでルックアップ
もう1度サイドへ。出した際にバックステップを踏む。
またリターンを受ける。そしてまたこのタイミングでルックアップ。
最終ラインに下げる。
最終ラインに入る。
パスを受ける。
トラップしてルックアップ。
裏に抜ける白崎へ。
竹内涼の特徴
簡単に言うと、ショートパスを繰り返しながらリズムを引き寄せる感じ。自分で流れを作り、その中で来るべきタイミングで縦パスを入れる。以前チームのビルドアップについての記事を書きました。
ここでも、竹内はショートパスを繰り返してリズムを作っています。本拓との違いはここです。
本拓は常に縦を狙っています。いつでも首を振って前線を確認している。だからファーストタッチも前を向けるようになってます。対して竹内は、時々ダイレクトでキラーパスを1発で入れることはありますが、基本的にボールタッチを増やしながらリズムを作るタイプです。竹内が流れを1から作る組み立てで、5メートルの視野を持つタイプなら、本拓は流れとかそういうのが一切関係なく、2,30メートルの視野を持ち、1つのフィードで局面を打開できます。これを「飛び道具」と言うんですね。パサーというジャンルは一緒でも、プレースタイルはまるで違うんです。
さて、このブログも開設してから1年です。時の流れは早いものです。ここまでの記事を振り返ってみると、ほとんどが攻撃ばっか。あとパサーが7割。これ、完全に趣味です。ただ結構偏りがあるなぁって思いました。
1年経ったので、何か新しいことを始めたいなって思っているんですけど、何始めようかは考え中です。決まり次第即始めます。
次回は、今までが攻撃ばっかなので守備に目を向けます。ってことで
『本田拓也@スライディング ~タイミングの合わせ方~』
のどちらかをやります。