豚に真珠

サンバのリズムに乗せられて、いつの間にかそのオレンジ色に魅了される。それが清水エスパルスというチームなんだ

いよいよ開幕!

ついにこの日が来ました。

2年ぶりのJ1開幕戦です!!

 

2015年。見るに堪えず、ボロボロになって降格しました。そこから紆余曲折合ってのJ1復帰を飾りました。あの時から本当に変わることができたのか。またあのシーズンのデジャブとなってしまうのではないか。そんな不安ありますよね。そんなこと全員思ってます。僕も思ってます。でも、昨年勝ち点85も取って自動昇格をつかみ取ったのです。圧倒的な得点力を誇っての昇格です。そこは大きな自信として思っていてもいいんじゃないかと思います。開幕戦のキックオフは14:03です。その前に、1試合でいいから、降格した2015年と昨年の試合を観れたら観てみてください。J2相手とはいえ、質は大きく異なります。昨年の方がJ1のチームっぽいです。組織が破綻していた2015年ですら、強豪相手に接戦した試合があったわけです。そのチームが本物の組織体を手にしたらどうなるか。J1でも十分に戦っていけると思います。

 

さぁ、あちこちで順位予想がでていますが、ウチは昇格チームなんでそんなにいい順位にはなっていないですね。しょうがないです。でも、ディするわけじゃないけど、なんでジュビロセレッソがあんなに評価高いのかわからないんですけどー(棒読み)。俊輔や清武が入ればそんなに劇的にチームって変わるもんなんですかー(棒読み)。サッカーってそんなに簡単なスポーツナンデスカー(棒読み)。

そんなこと言っててもしょうがないんですけど、シーズン前の順位予想なんてネームバリューと補強の量ですから、そんなにマリッジブルーな気分にならなくてもいいと思います。限りなく透明に近いブルーでいいと思います。だって大半の方は去年のエスパの試合なんてロクに観てないんですから。今どんなチームかなんてわかるわけないんですから。印象は2015年のままですから。

 

さぁさぁさぁ、開幕です!! まずはヴィッセル神戸を葬る!! レアンドロは角田が潰す!! エスパ舐めてるヤツはテセがぶっ飛ばす!! いけいけエスパルス!!

長谷川悠を使おう

大前元紀が移籍しました。

これによって、現在FWのポジションは熾烈な争いが待っていることでしょう。鄭大世を筆頭に、金子翔太、北川航也といった若手。デュークもいます。そこで今回は、そんなFWレギュラー候補でもある長谷川悠のプレーを見てみます。

 

 

FWのタイプ

まず、FWにはどんなタイプの選手がいるのか振り返ってみましょう。

ゲームなんかでは、CF(センターフォワード)ST(セカンドトップ)WG(ウイング)と大まかに3つに分かれます。さらに、(今の)テセのようなストライカーとしては万能型がいれば、かつてのチョ・ジェジンフローデ・ヨンセンみたいなポストプレーヤー、バレーのようにゴリゴリ行くタイプや北川のようにスピード勝負するタイプなんかもいます。もっと細かく分けるならまだありますけど、ここまでにしておきます。では長谷川はどのジャンルに当てはまるでしょうか。

 

長谷川悠のプレーを見てみよう

第29節レノファ山口戦から

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ここからカウンター発動です。

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ロングボールを長谷川が納めます。

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あ~、周りの動きが少々遅いですね。なんで、一旦溜を作ります。

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松原后に落とします。

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松原とスイッチしたのち、テセへ楔を打ち込む。また新たに速攻が繰り出される。

 

ご覧の通り、長谷川悠というFWは、限りなくパサーに近いポストマンであり、セカンドトップの選手でもあるということ。キープ力があり、周りを活かせることができるタイプです。

ロングボールだったり、楔なんかをしっかり納めることができ、またサイドでも中盤に下がった時でも攻撃の基準点になれます。それだけでもなく、最後の画像を見てもらえばわかりますが、自らがパサーとなってチャンスを演出することもできます。

 

鄭大世 × 長谷川悠この組み合わせになると、利点としてはテセが高い位置を取れるというところ。中盤まで降りて組み立てるのは長谷川の専門分野なんで、ゴール前での仕事に専念できます。位置関係が逆になったとしても、長谷川がキープできるので、前を向いている状態のテセにいいボールが入れば、それもそれでチャンスになります。また2人とも背が高いので、空中戦でも強味が出ます。

 

金子翔太 × 長谷川悠天皇杯で見られた組み合わせです。長谷川は気の利いたプレーができるので、よく動き回る金子に合わせたポジショニングができるでしょう。でも基本的には最前線に張っているかな。

 

北川航也 × 長谷川悠

1番カウンターが決まりそうな組み合わせ。長谷川のところで溜ができれば、あとは北川の動き方次第ってことで。

 

ミッチェル・デューク × 長谷川悠未知のコンビだな~。でもなんか見てみたいようなそんな感じ。

 

 

長谷川悠を使おう

現在のエスパルスの2トップ候補は、テセ、金子、北川、デューク、そして長谷川です。この中で1番ストライカーっぽいのが北川で、1番周囲を使えるのが長谷川でしょう。攻撃時にもう1つ変化を加えたいときとか、そんなときは長谷川悠。是非、注目してみましょう。

 

大前元紀の凄さ/一流ストライカーとは

ゴールを決めるという特殊能力

FIFAの定めたサッカーゴールのサイズは、横幅7.32m✖高さ2.44mです。この枠の中に、さらにGKが1人います。それでもスペースはありますよね。枠内に撃てば決まっちゃうんじゃね?とか思いますよね。でもPKとか蹴るとき、なぜか外すのではないかと不安になってしまうこと、ありませんか? PKなんて、理論上キッカーの方が断然有利です。だってキーパーは、自分の体の何倍もあるゴールマウスから、さらに相手との駆け引きをしなくては勝てない。だからこそなのかもしれませんけど、キーパーは返って吹っ切れることがあります。PKなんて取れなくたって仕方ないことだからと。

ではキッカー。条件では断然有利だから決めて当然と思われます。プレッシャーヤバい。半端ない。決めることができなければ非難集中砲火は間違いなし。

 

何が言いたいかって、シュートをゴールに納めるということは難しいということです。ゴールが大きくても、いや大きいからこそ枠内シュートを打てばゴールに入るのではないかと思い、プレッシャーが余計かかってしまう。これを心理学用語で「ツァイガルニク効果」といいます。

 

 

一流ストライカー

今季シュート決定率24.3%、2208分の出場で74本打って18得点。3ヵ月の離脱がありながら立派な成績を残したエスパルスのNo.10大前元紀ですが、改めてすごいストライカーだと思いました。そんな凄さを表しているゴールが、今季チーム初ゴールとなった第2節長崎戦のゴールです。

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このゴールですね。

何でこのゴールかというと、別のアングルで見てみましょう。

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体の向きが少しおかしいと思いませんか? 横向きで、シュートを打つ体勢としては窮屈です。そして

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ちょっと分かり難いかな。右足のかかと付近に合わせていたんですね。

 

やってきたクロスが弱冠マイナス過ぎた感はありますが、並みのストライカーなら気持ちよくシュートを打ちたいが故、強引にインステップで合わせてふかしていたことでしょう。ですが元紀のシュートはグランダーで、かつ逆サイドのネットに突き刺さっています。ここが一流のストライカーである証拠。

 

いくらキーパーの背が大きかったとしても、横っ飛びで手を伸ばしたところで、横幅7.32mのゴールをすべてカバーできるわけがないんですね。逆に、高さが約2mということで、長身GKなら手を伸ばせば高さ面ではカバーできます。松本山雅のシュミットダニエルなんかはそうですよね。ジャンプしなくてもバーに手が届くっていう。羨ましい。

だから一流ストライカーはゴールの横幅の広さを狙ってしっかり納めるわけです。1番キーパーが取りにくいところはポストとバーのぶつかる辺りですが、ここは狙って打てるところではない。それにリスクが大きすぎる。だからやってくるボールの方向とは逆のサイドネットに突き刺さるよう狙う。このゴールだけではなく、第15節群馬戦の先制ゴールとなった白崎の得点、第29節山口戦でのテセの2点目なんかはそうです。テセのゴールは自分のポジショニングと逆方向という点ではありますが、落ち着いていて上手いシュートだと感じます。

 

さてこの元紀のゴールに戻りますが、体の向きがかなり横を向いていると言いました。この辺りもそうで、右足の面で合わせ、ふかさず抑えめにシュートを打つための体勢だったと思います。かかとの近い位置に合わせたのもふかさないようにするためなのでしょうきっと。難しいボールがやって来ても、しっかりミートしグラウンダーで確実に枠内に入れる。それにプラス相手からのプレッシャーもあればシュートコースも限定的なっていたはずですし、それをしっかり決めるところは凄いと思います。

 

一流ストライカーとは

ピッチ上の11人の中で1番シュートを打つのはFWの選手です。なのでストライカーはシュート数が多いからゴールを決める確率も高くなります。よって一流のストライカーかどうかはシュート決定率に表れます。もちろん、ゴールするシチュエーションは常に異なるものなので、決めたゴールのシュート全てがスゲェーってわけではないのですが、上手いシュートが打てる選手ほどゴールは決められるもんです。

 

シュートを打つとき、大振りで大きく枠を外すのは三流。キーパー真正面は二流。一流はグラウンダー(または低い弾道)でサイドネットに突き刺せるシュートを打つのが一流です。それをキーパーにセーブされたら、その時は素直に拍手でキーパーを称えましょう。

 

圧倒的攻撃力で猛威を振るった今季のエスパルスですが、点を決められる選手が確実に決めることができたところと、そういった点を決められる選手がたくさんいたというところが大きな武器です。それは元紀やテセだけでなく、北川や金子もシュート練習なんかではふかさなくなってきました。その成果が数字に明確に表れれば、来シーズンも攻撃力は十分通用するのではないかと思います。

サッカーとスタジアムの問題

みなさんこんにちは。今回はスタジアムです。

 

最近、国内で「サッカースタジアムを作れ~」という声がたくさん出ています。発端は、Jリーグが定めたライセンスですね。収容人数や屋根、トイレの問題などなど。スタジアムを近代化して新規のファンを集めよう!だっけかな。とりあえず、世界基準のサッカーリーグへと発展するためにはスタジアム問題は避けては通れない壁です。なので今回は、日本国内のスタジアム問題と歴史、そして今後のサッカースタジアムの在り方を考えます。

 

 

国内サッカースタジアムの歴史

Jリーグが開幕した当初、まだ国内にはプロサッカーリーグが開催できるような施設を整えている専用スタジアムは少なかったです。開幕以前からあったのは、日本平三ッ沢カシマスタジアムJリーグへ参入する鹿島アントラーズのために、地域が作ったスタジアムとして知られています。それでも当初はこの3か所だけ。後々JSLのころから自前でスタジアムを持つ柏レイソルジュビロ磐田が出てくることで、陸上トラック付きのスタジアムは観にくくねみたいなことになります。そして、日本全国にスタジアム建設ブームがやって来ることになります。2002年のW杯ですね。しかし、このW杯へ向けたスタジアムでサッカー専用として建設されたのは埼玉スタジアム神戸ウイングスタジアム(現ノエビアスタジアム神戸・改修)くらいであり、例えばエコパや新潟のビッグスワン、また大分のビッグアイのように、陸上トレックを併設した多目的スタジアムが多く建設されたのも事実です。行政主体で建設したことや、国体での使用だとかそういうことで、サッカーだけに使うのは維持費なんかもあるし、赤字だ!ということだと思います。ただ、この考えがあるということは、まだ日本にはスタジアムビジネスというのがないことが考えられます。

 

世界のスタジアムビジネス

世界のスタジアム事情ですが、これはサッカースタジアムだけにとらわれず、特定のスポーツ専用スタジアムがたくさんあります。例えば、サッカー専用はもちろんラグビークリケットといった世界3大スポーツは世界的にも専用スタジアムがあります。

日本のサッカー専用スタジアムは、日本平はサッカーオンリーのスタジアムです。週1もしくは週2くらいしか使用されないスタジアムです。スタジアムのコスパは悪いです。世界の場合は「サッカー+α」をスタジアムに求めています。

スポーツスタジアムのビジネス化はアメリカが発端でしょう。アメリカのMLBが「ボールパーク化」という、スタジアムを楽しむにはどういう工夫をするのかというのを考えます。野球は毎日やるスポーツですので、スタジアムの稼働率は高いです。ただ野球の問題点として、特にメジャーの場合は決着がつくまで永遠にやり続けるので、観に来るお客さんが飽きてしまうことがある。たまに見るちょ~長い日付が変わってもやるゲームなんて、お客さんが寝ている姿をカメラに抜かれることもあります。お客さんがいかに快適にスタジアムを利用できるかを考えたわけです。

先ほど言った「ボールパーク化」。これは、スタジアムが1つの公園だったり遊園地みたいな雰囲気にすることです。例えば、観覧車やジェットコースター、プールを設けたり、バーカウンターがあったり、お客さん専用の仮眠室まであるスタジアムもあります。それは試合がないときも営業しているわけであり、メジャーの球場は本当に地域と密着している感があります。

 

さて、アメリカから大西洋を渡った先のヨーロッパのスタジアム。ヨーロッパのスタジアムは完全にビジネスチックです。スタジアムと共に商業施設が併設されているのがほとんどです。

クラブ収入のうち、スタジアムでの収益が多いというのは、何もチケット収入だけではなく、併設している施設からの収入もあります。ただそれは、クラブがスタジアムそのものを所有しているからであって、行政が所有しているわけではないんですね。これは大きなポイントです。後々やります。

ヨーロッパは、スタジアムが日常の中に常にある存在です。皆さんにとって生活の一部になっている施設はなんでしょうか。家から近いコンビニとか、スーパーとか。あるいはイオンとかセノバみたいな複合型商業施設。ボールパーク化と違うのはこういったところですね。密着というより、生活そのものの存在であるみたいな。

ヨーロッパの中規模クラブの場合は、スタジアムに別の施設がくっついています。静岡駅にパルシェがくっついているという、あんな感じのイメージです。中規模なんで、予算的にすべてを管理できないから分けているということです。

逆にビッグクラブの場合は、スタジアムの運営会社をクラブの子会社化して、全てを管理できる仕組みにしています。イメージ的にはセノバです。セノバは静鉄が管理しています。だから中に新静岡駅があり、バスターミナルがあり、静鉄ストアあり、プラスαほかの施設もあるよっていう。ビッグクラブの場合はそれをすべて管理できるだけの予算があり、しかもそれで得る収入も全部クラブに入るという好循環。レアル・マドリードも、今は計画が頓挫してますが、本拠地のベルナベウを改修して、中に更にクラブ所有の商業施設を作るというのがあります。


Así será el 'nuevo Santiago Bernabéu' / The new Santiago Bernabéu stadium

これはメガクラブならではのやり方です。世界最高の経営者が会長だからできるビジネスモデルです。日本のクラブがやるには、いろいろと条件が整ってなさ過ぎているので難しいです。

 

 

日本の今後のスタジアムビジネスモデル

現状、今最も国内でスタジアムモデルを確立しているのは鹿島アントラーズでしょう。スタジアムの中にクラブミュージアムがあり、フィットネスジムまであるので、試合以外でも利用できます。

今後、新スタジアムを検討しているクラブは、使用するクラブのカラーや規模、建設する土地なんかも考慮して、どんなスタジアムにしていくかを考えていくべきだと思います。町中に建設するなら商業施設込みもあるでしょう。サンフレッチェ広島が「さっさとスタジアム作れやコンニャロ~!」と行政に働きかけていますが、市も県もいつまでも浮かない顔をしているという......。クラブが旧市民球場跡地に建設要望してますが、行政は街はずれに造るといって、本気で造る気があるのかわかりませんが、市や県はあんまビジネスモデルまでは考えてなさそう。

その一方、行政も巻き込んで大型スタジアムを造ったガンバですが、吹田スタジアムのビジネスモデルは、レンタルオフィスだったり、近くのエキスポランドを含めた、間接的なビジネスモデルを考えていたのでしょう。

ただ、ガンバは寄付金を集めてまで造ったスタジアムなので、「ガンバスタジアム」なんかにでもして、本格的に最先端のスタジアムにするのかと思ったけれど、スタジアムの維持費を考えると、クラブの財政にまで響いてくることが発覚して吹田市が所有することになったので、ガンバのスタジアム収入はチケットは良くなるかもしれないけど、他はどうなんだろうと。

 

エスパルスも新スタジアム建設を市に要請しています。田辺市長が首を縦に振らないことで、川勝知事が「東静岡にさっさと造らんか!」といって、新スタを舞台にバトル勃発したんですけど、Jリーグのライセンスがライセンスなので、今のアイスタ日本平で公式戦を行うことができなくなる日はいずれ必ず来ます。日本平の問題は、屋根とトイレ。トイレは改修できるのかどうかは分かりませんが、屋根は無理ですね。今のスタジアムにただ単に屋根取り付けたら屋根を支えるだけの土地がないから大事故に発展します。だから新スタは必要なんですね。

今のところ候補地は東静岡と、あと川勝知事が清水駅東口に造っちゃえばと言ってるので、この2つだけでしょう。いかんせん静岡に土地はないですから。ですが、静岡という土地柄、いずれ来るであろう東海地震が起きたときに、スタジアムが防災拠点として機能するのかだったり、ここまで述べたビジネスのこと。また地域との関係性。清水、静岡の新たなシンボルになれるか。エスパルスというクラブがスタジアムを自前で建てられるほどのお金はないので、行政が協力してもらわなければ新スタは無理です。建設するのなら(これが1番大事ね!!)、清水と静岡、そしてエスパルスにとってどんなスタジアムが理想として相応しいのかを検討していく必要があります。

サッカーとケガの話

今回は、前回の予告通り「サッカーとケガ」についてやります。エッ!?ちゃんとやるって?やりますよ!いろいろと「やるやる詐欺」連発してきましたが、今回はそんな皆さんの期待を裏切ってちゃんとやります!!
 
1ヶ月ほど前、現在ヴァンラーレ八戸に所属する市川大祐が、現役引退することを表明しました。引退理由としては、やはりケガでした。市川の場合、若いときから慢性的にケガに悩まされていました。今回は、そんな長年付き添ってきた膝のケガということです。
膝のケガっていうのは一生モンで、死ぬまで付いてきます。人間の治癒能力はすごいですけど、膝など関節部分は例外です。というのも、膝のケガというのはほとんだが靱帯です。骨と筋肉をつなぎ合わせる部分ですね。ここをやってしまうというのは、選手生命に大きく影響します。今年のエスパルスも、膝の靱帯をやった選手が2人いましたね。鎌田とデュークです。2人の場合は断裂ではなく、損傷なので少しは軽くなってますが、それでも全治は半年です。
 
靱帯の修復方法とは?
自然治療でもなんとかなるケースはありますが、基本的に手術です。どんな手術をやるのか。
例えば野球選手でいうと、肘の靱帯を損傷する投手が多いです。特にメジャーに渡ったピッチャーは多いですよね。それでどんな手術をするのかというと、皆さんも聞いたことがあるでしょう。「トミー・ジョン手術」です。その名の通り、トミー・ジョンという人が初めてやった手術だからこのような名が付いたわけですが、サッカーでも基本的にはこのような手術です。どんな手術かというと、損傷している部分を切除し、他から健康な腱を移植するという手術です。ピッチャーでは、利き腕とは逆の腕の腱だったり、お尻の硬い筋肉を移植してきます。その手術はネズミ(遊離軟骨除去手術)とは違うので、修復とリハビリに時間がかかります。松坂大輔藤川球児、そして昨年のダルビッシュ有もこの手術をして1年ほど離脱していました。アメリカの考えは、靱帯をやったら1日でも早く手術をして1日でも早く復帰するというのが普通です。トミー・ジョン手術の復帰確率が90%とかなり高いので信用におけます。
ちょっと野球を例に出しましたが、サッカーの場合もこんな感じです。鎌田とデュークもケガしたのが4月の上旬です。そして復帰したのが今月。ですがまだ膝にサポーターをしての復帰でしたのでまだ完全にプレーできるわけではありません。肉離れや骨折とは違い、完全に治るわけではないので正直怖いです。練習試合では45分できても、公式戦で45分はまだ難しいのが現状でしょう。練習試合と公式戦では、プレッシャーも疲労度も全く異なる環境ですので、ケガを抱えたまま試合に出るほどリスクあることはないのですから。

 

サッカー選手において、膝の靱帯を痛めるということは致命的なことです。選手生命を左右するケガです。サッカーにおいては、骨折やら肉離れやら、あとイライラするような違和感などありますが、引退まで追い込まれるのは靱帯系です。市川も何回も膝をやっているし、メスを入れてるので体にかかる負担は大きかったのだと思います。

 

市川大祐エスパルスを去って6年になります。そんなに立つんですね。時の流れは早いものです。エスパルス退団後の市川ですが、ヴァンフォーレ甲府水戸ホーリーホックにそれぞれ1年ずつ。藤枝MYFCに2年。そしてFC今治と八戸に1年ずつでした。しかし、まともにシーズンをフル稼働したのが水戸にいた1年ぐらいです。市川の体は、限界を超えていたのかもしれません。

確かスポパラだったと思うんですが、藤枝にいたとき、市川の現在を追うみたいな密着取材があったんですが、その時1人だけチームを離れて東京の病院に通院し、手術の話し合いをしているシーンがあったのです。薄々、このときから引退が近いのかもなと思ってしまう自分がいました。思えばエスパルスでの最後の方もケガでチョコチョコ離脱していました。膝のケガが完全に治ることはありません。この時点で限界を超えていたかもしれない......。

でも、それを信じたくない自分もいたのも事実です。だって、大ケガはもちろん、オーバートレーニング症候群とか、そういうのを乗り越えてきた“イチ”を知っているから。でもやはり体をごまかすことは出来なかったのです。

 

2010年に市川大祐戦力外通告を受けました。今考えてみると、市川がプレーヤーとしてエスパルスに残るということを考えたとき、果たしてこの先本当に戦力になるかといったら微妙だったのかもしれません。もちろん功労者であるのは間違いありません。しかし、健太体制が終わり、これからケガということに関してはナーバスになる外国人監督を迎えるにあたって、市川がこの先のエスパルスで幸せになれるかを考えたら、たぶんそうはならなかったと思います。そして、市川がJ1のプレーヤーとして相応しいコンディションを保てるかといったら、当時は「NO」という答えを出したはずです。高年棒ということもあり、戦力外通告という提示を出したのもやむを得ないことだったのかも(当時29という年齢だったし)。

 

市川のプレーヤーとしての人生は終わりました。お疲れさまでした。これからは第2の人生が待っています。クラブもフロント入りの要請をしたということもあり、再び清水を舞台にサッカーをやってほしいと思います。

 

 

逆に、伊東輝悦という鉄人を超えた化け物は凄いなぁと思う限りです。ケガせずに40超えて現役なわけですから。次のキャリアとしてどこでプレーするかは分かりませんが、ピッチの上でいつまでもボールを蹴ってほしいと思います。仮に引退したらサッカー業界から離れるかも。指導者をやるタイプとは思えないし。二川孝弘にならぶ、Jリーガー最高峰の無口ですので、どうするのかなぁ。登山が趣味だったから、プロの登山家にでもなるのかな。

 

次回は、各地で話題になったり行政を巻き込んだ問題にもなる「サッカーとスタジアム」についてやります。次回も詐欺りません。

サッカーとお金の話

皆さん、こんにちは。

我らエスパルスは、めでたく自動昇格の切符を手にしたことで、いち早くオフに入りました。いや~、よかった。なにが良かったって、プレーオフなんていう、いかにも心臓に悪い戦いをしなくても済むんですから。だって、柿谷でしょ山口でしょエスクデロでしょ矢島でしょ。昇格を賭けてこんな奴らとたった1枠を争うなんて、今考えたらゾッとしますわ。よかったよかった。

 

さて、そんな訳でエスパルスサポーターにとっては暇な時期になります。禁断症状出てもおかしくないです。なので、今オフはサッカーにまつわることをシリーズ化して記事を書こうと思ってます。第1回は「サッカーとお金」です。

 

サッカービジネスとは

その名の通り、サッカーによってビジネスを行うということです。エスパルスでいうと、左伴社長になって以降、清水、静岡という土地柄を活かして小口のスポンサー集め、過去最高の収益を記録しました。こんな感じですかね。

あと、来シーズンからJリーグの放映権が「DAZN」によって2100億という破格の額で売れました。これによってJリーグも分配金が上がったり、降格クラブの救済金を設けたり、あとCSなくなったりなど。CSはね、できる限りやりたくはないよね。日程面とかで選手にかかる負担は大きいし、1ヶ月ぐらいオフがズレ込むとかあるし。

 

話を戻しまして、リーグの発展のため、多額の放映権を手にして強化するという話は、世界に目を向けると、当然の話になります。例えばプレミアリーグ。ちなみに、イングランドトップリーグはプレミアですけど、その下、Jリーグで言うJ2をイングランドは何というか知ってますか? 「フットボールリーグ・チャンピオンシップ」って言うんです。おかしいと思いません?2部なのにチャンピオンシップなんですよ? ある意味、プレミアの誕生は現代のサッカービジネスにおいて基礎的なものとなり、当時は革命的でした。

プレミアリーグ誕生前は先ほどのフットボールリーグ・チャンピオンシップだったんですが、分配金が下部リーグのチームも含め、すべて均一でした。Jリーグは42くらいですけど、イングランドは100近くあるので、分配金は当然少ないです。なので、ビッグクラブと言われるチームでも、ビックリするほど少ない収益しかない。だから当時のチャンピオンズカップでもセリエAを筆頭に、イビチャ・オシム率いたレッドスターや、元祖銀河系軍団「キンタ・デル・ブイトレ」と呼ばれたレアル・マドリードなどから後れを取っていました。お金がなければスタジアムも古くなる一方なので、当時のイングランドのスタジアムはどこ行っても立見席ですから事故が多発。遂にはUEFAから国際大会の出場禁止令が出てしまうわけです。これではいかんということで、当時の1部にいたすべてのチームがリーグから離脱。新たにプレミアリーグが誕生したわけです。

プレミアリーグの放映権は、現在は「Sky Sports」が多額の放映権料を払っているほか、世界各地で放送されています。日本もJ spotsやNHKでも放送されてます。このように、以前では規制が多かったビジネスの面でも大きく変化し、クラブの収益のほとんどが多額の放映権料で占めているのが現在です。Jリーグのクラブの収益を占めているのは広告収入なので、その違いは大きく出ています。最近、楽天がトップパートナーシップを結んだバルセロナも、少し前までユニセフが入っていましたが、あれはスポンサーではなく、バルサユニセフへの大きな貢献をしているということで載せているだけです。そのバルサも収益のほとんどは放映権料です。少し前まで、リーガの分配金はバルサとレアルで全体の半分以上を占めるという歪な構造でしたが、現在はだいぶ変わっているみたいです。ということで、ヨーロッパのチームのユニフォームなんかには、実はJリーグのユニフォームほどスポンサーが入っていないんですね。スポンサー収入以外で十分やっていけるシステムなので、そんなにないと(そのスポンサー収入も1社辺りはとんでもない金額だと思います)。あとは外資系とか。

外資系参入が出たのでちょっと話しますが、スポーツビジネス、特にサッカービジネスが確立されていない日本では、今後は外資系の参入がカギになると思います。現在は緩和されていますから、株式すべてを購入なんてことはできませんが、海外の方がビジネスでも上手いので、Jリーグ発展のためには欠かせないと思います。そんな中でいち早く決めたのが、マンチェスターシティを筆頭とする「シティ・フットボール・グループ」はマリノスの株式20%近くを買い取りました。アジア、特に日本に目を付けたということで、国際貿易港でもある横浜のチームに目を付けたんだと思います。モンバエルツ招聘やアデミウソン獲得はこのCFGのパイプですから、影響は大きいです。ただ、ネガティブのことを言いますと、日本の文化と合わない可能性が高い。特に今オフのマリノスの状況を見れば一目瞭然です。荒れてます。CFGを説得できないから監督続投→選手反発なんていうことが起きることがあるわけです。CFGがマリノスにどれだけ本気なのかは分かりませんが、他にも、オーストラリアのAリーグメルボルン・シティやアメリカMLSのニューヨーク・シティと持っているので、今のところは実験的要素が強いのかなって思います。あと、Jリーグが完全なる参入を認めていないので、日産が完全に買収されるということもないです。ということで、現在はそんなに本気というわけでもなさそう。もし買収されたら、マリノスのチーム名からユニフォームからすべてが変わるのですが、外資系参入にはこういったリスクも伴うということも忘れてはいけません。

 

サッカー選手の年棒

プロ野球選手って、年棒を公表するじゃないですか。あれって、野球頑張ればこれだけ稼げるんだよと、夢をもたらすという意味で公表しています。しかし、果たして貰っている選手本人は本当に幸せなのでしょうか。

 

例えば、20代サラリーマンの平均年収は296万ほどとなっています。月収25万の計算です。対して、同じぐらいの年であるJリーガーの年棒は、いろいろな契約がありますが、B契約の上限は480万です。サラリーマンのほぼ1.5倍貰っています。これで、A契約になると上限がなくなり、要するに夢が持てる世界が広がります。現在のJリーグトップの年棒を貰っている選手が、確かガンバの遠藤だったと思うんですけど、1億は超えてます。2億はないかな。その中に基本給+出場給や勝利給があり、遠藤はじめとする知名度ある選手にはCMによる広告料やテレビ出演によるギャラも入ります。これは選手個人がそういった事務所とマネジメント契約を結べば話が入ってきます。よしもとクリエイティブ・エージェンシーだったりホリプロといった大手芸能事務所と結んでる選手も多いです。

ただそれは、先ほども言った通り知名度ある選手に限られます。そうではない選手はどうなのか。例えば、全国的知名度はなくとも、J1のクラブで主力として毎試合出場。年棒は3000万くらい貰っている選手がいたとしましょう。年齢は、そうですねぇ28ぐらいと仮定しておきましょう。毎年コツコツ貯金して、35くらいで引退しました。さてその時、口座にはどれくらい残っているでしょう。

28から35までは7年。その間ずっと年棒は3000万だったら、この7年で2億1000万稼ぐことになります。ウヒョ~、ですよね。夢ありますよね。でも現実、そんなに夢ないです。何故かというと、我々も払っている税金があるからです。それに生活費だってかかる。生活費やプライベートなんかを含めて半分抜かれての計算だと7年で1億500万。そこから所得税をはじめとする税金がきますから、いいとこ残るのは当初貰っていた金額の10分の1くらいです。要するに2100万。35で引退して2100万くらいです。還暦までの25年を2100万で暮らせと言われたら、あなたはどう思いますか?無理ですよね。家族もいたら、とてもじゃないけど暮らしていけません。キビシィ~。だから契約交渉というのはシビアなのです。「金に魅せられやがって~」という人もいますけど、プロであるのなら報酬がいい方に行くのは当然です。サラリーマンは基本的に終身雇用なので、やっていけますが、プロサッカー選手は引退の平均が24,5歳の世界です。1番脂がのる27,8歳で5000万でも少ないかなです。引退後、いわゆるセカンドキャリアを、クラブに拾ってもらう(社員もしくはクラブスタッフ)のなら完全に人生勝ち組です。監督としてやれたら、それは最高の人生です。だからこそ年棒を上げたいのです。契約にこだわるのです。今オフは各地で激震が走っていました。マリノス中澤佑二の年棒提示に前年のおよそ半額という数字を出して保留されました。当然です。暮らしもあるし、税金だって払わなくてはいけないし、なにしろこれまでのチームへの貢献は何だったのかと疑問を抱いてもおかしくはない。あと名古屋の永井謙佑が、夏までの契約期間から半年の契約延長、トータルで来季1年の契約を保留しました。これもサッカー選手ならではで、サラリーマンは基本的に終身雇用制ですから、余程のことがない限りクビというのはないです。ですが、サッカー選手は契約年数があります。例えば来年の1年は契約する保証はあっても、翌年また契約できるかという保証はありません。もし来年ケガでもし、翌年にクビになった。その時期に別のクラブが取ってくれる保証もない。どこも取ってくれないとその瞬間無職になります。だから複数年を要求する選手は多いんですね。こう考えると、クラブに雇用してもらうというより、株式会社Jリーグに生き残れるかのサバイバルマッチなわけです。年棒というのはシビアなもんです。

 

代理人という存在

サッカー選手や野球選手には代理人という存在がいます。特にサッカー選手の場合は、ルーキーイヤーから代理人が付いているケースも珍しくはないです。

代理人って何?

選手に変わってクラブと交渉するような人ですね。選手を宿泊だったり交通といったところをサポートしたりとか。あと、海外移籍するときにパイプを持っていれば契約を結んでくれる選手もいます。高原直泰の代理人であるトーマス・クロート氏や、中村俊輔の代理人ロベルト佃氏なんかは、そのパイオニアで、今の海外組もほとんどはこの2人と契約しています。

代理人の儲けとはというと、それは選手の年棒や移籍金なんかから手数料取るわけですね。マネジメント料として10%ぐらいとか。だから年棒交渉とかは、いかにして選手の良さをクラブにアピールするかがポイントになります。こっっっっまかいデータを用いたりとかですね、するわけですよ。例えばある選手の出場時間のチーム得点率とか、先発試合の勝率とか。代理人はビジネスとしてやっています。選手をクラブに売り込み、年棒を上げることができれば、会社の売り上げも上がります。当然といえば当然ですね。これが仕事ですから。だから、クラブとどうしても年棒の希望額と開きがあり、クラブに上げられる可能性がなければ、代理人は移籍という道を考えます。もちろん選手の要望も聞くとは思いますが、正当な額を出してくれなければ代理人の方で移籍の話を進めるケースもあると思います。ビジネスとしては失敗なわけですから。

 

このように、プロサッカーという世界は常にお金の問題が付きまとってきます。サッカー選手というのは、サッカーをビジネスとしてやるわけですから、それはそれでつらいでしょうね。

 

 

次回は、サッカー選手であるならば必ず付きまとう問題「サッカーとケガ」についてやります。

 

 

追記

なんか朝こんな目ん玉飛び出るかのニュースが出ていました。

headlines.yahoo.co.jp

いや~、バリバリシーズン中でバリバリレギュラーなイタリア代表正GKを本気で取れると思っていたのかなぁ。

サガン鳥栖に関しては、Sygamesがスポンサーになったことで金回りが良くなってますが、昨年のマガト招聘とか、いろいろとビッグネームを取ろうとしています。今オフも森重に始まり、小林悠などいろいろなところに触手を伸ばしていますが、全部フラれているという......。

お金あることはとても羨ましいんですが、今鳥栖がやっていることはクラブの規模に合う補強ではなさそうなんですよね。出す年棒とか破格だし。

今回プレミアの話題を例にしましたが、プレミアになり各チームの分配金が破格になりましたということはやりました。それは降格するクラブにも同じで、最下位のクラブでも100億ほどの分配金が入ります。それによって身の丈に合わない補強を繰り返し、大爆死するクラブが出ることが多くなりました。ある意味でプレミアリーグの功罪です。

例えばリーズ・ユナイテッド。今は聞きなれないクラブですが、プレミアになってから一時期大型補強をしてビッグクラブの仲間入りか、といわれていました。ところが、補強額に合わない成績を出してしまい、多額の負債を抱え主力の大量放出をせざるを得ず、降格してしまいました。鳥栖がここまでなることはないと思いますが、現有戦力のこととかいろいろ問題が出てきそう。主力が今年も放出されてるみたいだし。身の丈っていうのは大切です。

エスパルスの優勝条件を振り返ろう

さぁ皆さん!!

 

遂にこの日がやってきました!!

 

この日っていうか、来る11月20日が、今シーズンのJ2のレギュラーシーズン最終節です。何もかもがこの日に決まります。この日を前に、我らがエスパルスは2位と高順位についています。降格を除くすべての可能性がありふれている希望に満ちた順位です。

 

では上位3チームの成績を見てみましょう。

 

      勝ち点 得失点差

  1. 札幌  84   +32
  2. 清水  81   +47
  3. 松本  81   +29

首位の札幌とは勝ち点3差です。札幌が負け、エスパルスが勝てば追いつきます。得失点差では圧倒的優位なので、お互いが仲良く勝ち点84に並べばエスパルスが上に立ちます。優勝するにはエスパルスが勝つことと札幌が負けることが絶対条件です。というかそれしかありません。

その札幌ですが、最終節は金沢と当たります。絶賛残留争い中の金沢と札幌ドームで最終戦を行うのですが、さて、その札幌は直近5試合は2勝3敗です。崩れつつある中で最後は金沢です。金沢も残留争い真っ只中なので一筋縄ではいかぬ...はずです。信じましょう。

札幌の最終節情報ですが、主力の福森とジュリーニョが出場停止です。特にこの2人はセットプレーのキッカーですので、得点の半数近くをセットプレーで占める札幌にとっては痛手です。これはひょっとしたらひょっとしたらです。でも、金沢も金沢で札幌のゴールに決められるかというとわかりません。祈りましょう。

 

一方で、エスパルスにとって最悪のシチュエーションは、3位の松本に最後の最後に抜かれてプレーオフ回りすることです。

得失点差がかなり空いているので、エスパルスが勝てば99.999999%自動昇格が決まります。その代わり、引き分けor負けの場合は、松本の結果に左右されます。

 

そんな松本の最終節の相手は横浜FCです。前回対戦となった2節の試合は2-0で松本が勝ってます。松本は前節町田に負けるということがありましたが、今回はアルウィンなので、横浜FCにとって奇跡的なことが起きるかと言ったら分かりません。あるとしたら、横浜FCは松本と似たようなタイプの札幌に勝っているということぐらいで、「奇跡よ、再び!!」なんて思いは通じるかどうかわかりません。

 

しかし!!

何がともあれ、最終戦でエスパルスが勝てばいいわけです。まずはJ1復帰です。自動昇格の切符をゲットです。POは嫌です。ここまできて、セレッソとか、京都とか岡山とまたやるなんて嫌です。勝ち点80取って昇格できないなんて理不尽極まりないことです。

 

僕の中では、今季のJ2で昇格に値するチームは札幌、清水、松本の現トップ3しかないと思うので、自動で上がるかPOで迂回するかのどちらかになる運命の決戦になります。

とにかく、徳島に勝ちましょう。とにかく自動昇格の切符はゲットしましょう。そしてあわよくば、J2のシャーレを手土産に持って帰れば最高です。J1に帰りましょう!!ニヒヒヒヒ。