豚に真珠

サンバのリズムに乗せられて、いつの間にかそのオレンジ色に魅了される。それが清水エスパルスというチームなんだ

【Play back the GAME】 2011年J1開幕戦 柏レイソルvs清水エスパルス@超アグレッシブ!元祖ポジショナルプレー/やっぱりゴトビが悪い!

明けましておめでとうございます。2020年も宜しくお願い致します。。

 

 

 

年明け1発目は毎年恒例の過去の試合を振り返ります。今年は2011年の開幕戦、柏レイソル戦です。

 

ポジショナルプレー × エスパルス

ピーター・クラモフスキ―率いる新生エスパルスですが、ポゼッション主体のポジショナルプレーになるのではないかと思います。昨年途中までのヨンソン体制もポジショナルプレーではありましたが、ポゼッション主体ではありませんでした。ポゼッション主体というと、最近ではこのチームだろうな、ということでアフシン・ゴトビ初陣となったエスパルスの試合を振り返ります。

 

今でこそポジショナルプレーという言葉が流行し、マリノスヴィッセル神戸といったあたりが実践していますが、古くはカルレス・レシャック率いた横浜フリューゲルスJリーグにおけるポジショナルプレーの元祖ではあったと思います。その後は日本サッカーにポジション厳守の文化がなかったので広まりはしませんでしたが、ある意味、ゴトビエスパルスJリーグに久しく表れたポジショナルプレーを実践したチームといえるでしょう。

 

ではスタメンです。まずはエスパルス

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メッチャ懐かしい!! 今は誰もいない! そりゃそうか、9年前だもんな。明らかな人材不足で岩下ボランチ(ときどき平岡も)とか普通にやってたもんな。

 

世紀の大脱走劇の後なので思いっきりメンツが変わりましたが、層が薄すぎるわ。因みにベンチメンバーはGK武田洋平、DF児玉新岡根直哉村松太輔、MF山本真希、FW永井雄一郎高原直泰

 

対して、このシーズン優勝することになる柏レイソルのメンバー。

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■超アグレッシブ!炎のハイライン・ハイプレス

立ち上がりから仕掛けたのはエスパルスエスナイデルもビックリするハイラインに設定し、前からガンガンプレスに行く。

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もうガツガツ前から行く。レイソルの選手もビックリしたのかミス連発。序盤は意外と効いてました。

ゴトビさんからしたら、今までの長谷川健太体制はリトリートに守るスタイルで、そこからアグレッシブなスタイルでこれからは行くぞ!という意思表示的な意味合いでのハイラインハイプレスなんだと思います。初めて見たときは衝撃的だったのは今でも覚えてます。

 

ただ15分過ぎからは、レイソルもプレスに慣れてきたせいか、パスが繋がるようになり、ハイラインの裏にパスを入れるように。かわせるようになった理由としては、

  • まだオーガナイズされていないプレス
  • 小野のプレス時の貢献度

が挙げられます。基本ラインは高いとはいえハイプレスで精力的に動いているのは前の3人。トップ下の小野は運動量的にプレスの貢献度は低かった。枝村もそんなに運動量あるタイプではないし、岩下は本職ではない。一時的なドッキリハイプレスに終わってしまい、効果は開始15分で終了。21分にはジョルジワグネルにFKを決められ先制を許す展開に。その後もエスパルスは怯まずハイラインハイプレスを続ける。

 

 

 

■ゴトビエスパルスのポジショナルプレー

攻撃の形というと、はっきり言ってこの試合では攻撃の形は具体的に表現できず。分かったこととして、ウイングの元紀とアレックスがサイドで幅を取る。各々ポジションはフォーメーション通りで固定。今みたいに、幅を取ることで誰かがハーフスペース進入したり優位性を作る保つといった作業もほとんど見られず、本当にポジショナルプレーのチーム作りにおける初期段階って感じ。

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徐々に浸透していった頃には、例えばウイングの元紀や高木俊幸が戦術を理解して臨機応変にハーフスペースを利用していくなんてことはありましたが、初陣なんでそんな連動性は皆無。空いているはずのスペースを有効活用できず、逆にレイソルのカウンターの起点に使われ残念賞。

 

 

 

■初陣の結末

前半は互角に持ち込んだ、といった内容でしたが、後半はハイラインを攻略され万事休す。セットプレー崩れからパクドンヒョクにボレーを喰らい2失点目。カウンターからレアンドロドミンゲスに決められ3失点目。仕舞いにはハイラインの裏を突かれ、ボスナーが田中順也を倒し一発退場。交代策もエスパルスはアレックスに替え高原を入れ、翔さんを左へ回すのみ。レイソルは1枚もカードを切らずにゲームは終了。完敗。

 

 

 

■ゴトビエスパルスから考える、今シーズンの展望

ゴトビエスパルス初陣は、あまりにもアンタッチャブルなチーム状況で、まず冒頭でも述べたように、主力9人が退団。急激な若返りに選手層が薄い。ゴトビさんは1月にイラン代表を率いてアジアカップを戦っていたことで、チームへの合流は2月。初陣で結果が出るわけないわな。。。

 

ゴトビエスパルスはポジショナルプレーのとしては非常に高い戦術レベルを求められました。ハイプレスや守備ブロックの形にボールの回すルート。すべてがきめ細かく設計されてます。ここにゴトビエスパルスが成功しなかった理由があって、とにかく規律が厳しかった。ヨンソンさんもポジショニングにはうるさかったみたいですが、選択肢を多数用意できていたことでバリエーションが豊富でした。ただゴトビさんはこだわりが強かったのか選択肢が少なかった。理論は素晴らしいのですが、厳しすぎたのが成功できなかった理由でしょう。あとは、1年目が不運だったこと。ゴトビエスパルスは3年半の冒険でしたが、実は1番アグレッシブに戦ったのはこの初陣だったのでは?とも思えたり。改めて観て、不格好ではあったもののハイラインハイプレスを90分間徹底してやったことはこの試合だけでしょう。この次の週に東日本大震災が発生したことで2ヵ月の中断があり、この間にシステムや選手が変更したり、ハイラインも極端にはしなくなりました。もし中断期間がなく通常通りのスケジュールだったならハイラインを続けて、エスナイデルよりも先に夢を叶えていたかもしれないですし、たらればなんですけどね。

 

 

さて、以上を踏まえたうえで今季です。クラモフスキ―自身初のクラブチーム監督であるので、理想を持ちつつ、長年付き添ってきたポステコグルーのサッカー哲学を継承して来るのではないかと。要はハイラインにハイプレスの守備戦術であると予想できます。ゴトビエスパルスの初陣と違い、メンバーも揃ってますし、ヨンソン体制でのポジショナルプレーの名残は多少なりとも残っているはずなのでスタイル構築に時間はかかるとは思いますが、ゴトビエスパルスほどではないと思うので、さてどうなるのでしょうか。補強次第なところもありますが、今年は長~い目で見守っていこうぜな感じで。

 

2020年版エスパルス新モデル

 

2019年のシーズンが終わりました。

 

無事、来シーズンもJ1で迎えることができます、という事実からスタートしますが、今シーズンは振り返るには値するチームではないですし、来シーズンからクラブも大きく変わるので、来シーズンの展望をした方が年の瀬としていい終わり方を迎えると思い、こんな記事としました。

 

 

 

さて、今シーズンのエスパルスです。

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基本は引いて守っての人海戦術。ヨンソン体制で築かれたゾーンディフェンスは跡形もなく無くなりました。

攻撃は、エウソンが右から中盤に入ってゲームメイク。ラスト20mはドウグラス頼む頑張ってくれ。守備はヘナト二見というデュエルに強いタイプを置きしのいでしのいでしのぐ。完璧なプラン。よく残留できたな。

 

 

ここから、来シーズンは監督にピーター・クラモフスキ―が就任し、十中八九ポゼッション重視の戦術に変わると思います。要は180°スタイルが変わります。

 

 

 

まず大きく変わるであろう、戦術です。クラモフスキ―氏はマリノス、そしてオーストラリア代表、さらにその前のメルボルン・ヴィクトリーでもアンジェ・ポステコグルーのもとアシスタントをやっていました。それだけ長い間一緒にやっていれば、当然そのスタイルや哲学には影響されるでしょう。まさか離れたとたんに全く正反対のスタイルをやるとは思えないですしね。。。

 

となると、守備も思いっきり変わります。ここ2年、リーグで最も低いポゼッション率、ローライン設定でしたが、ポゼッションスタイルに切り替えるにあたってこの現状では無理です。ラインはそれなりに高く設定しなくてはならないですし、人も変えなくてはなりません。

 

 

 

では最終ラインから見ていきましょう。

SBはエウソンは確定です。というより、右サイドに関してはエウソンがビルドアップの軸になるのは間違いないでしょう。今季はアドリブに近い偽SBをやりましたが、来季は戦術としての偽SBとしてならばこれ以上ない武器になるはずです。

あと左は松原。契約延長されればの話ですが、こちらも偽SBとして覚醒する可能性はありそうです。今季の松原のヒートマップでも、中央でのプレー時間が長く(こちらもアドリブ感満載ではあるものの)、ダブルで本格的に偽SBをやってもおかしくはないです。

 

さてCB。リトリートで守るうえではデュエルの強さは最低限求められます。篠田体制になって立田が外れ二見、吉本が起用されたのはそういった理由からですね。

対して来季はリトリートよりもハイラインだと思うので、デュエルよりも裏への対応力やカバーリング、ビルドアップ力が求められます。となれば立田の評価が上がるかもしれないですし、裏の対応やビルドアップに難ある二見が移籍したことで、夏に大分から加入した福森が一気に序列を上げる可能性もあります。ソッコも外国籍枠に左右されることもありますし、更なる助っ人CBを補強するかもしれません。誰がスタメンになるか最も分からないポジションです。

 

そしてGK。

六反、高木和に移籍報道がある中、ブラジル人GK獲得情報が出てきました。

news.goo.ne.jp

今の時代、GKは最も重要なポジションです。ポゼッションサッカーをするのであるならば、足元のプレーは当然求められます。そしてラインを高く設定するならば、最終ラインの裏をカバーできる守備範囲の広さも求められます。また世界的にもブラジル人GKの需要は高まっているので時代に沿っているのではないでしょうか。

 

 

 

続いてMF。

システムがどうなるか分かりませんが、ポジショナルプレーや5レーンを意識しているのであるならば、433や4231が濃厚。3バックはないと思います。3バックにはトラウマしかないのでやってほしくはないんですが。

ボランチは、ダブルならば竹内とヘナトが軸。アンカーを採用する逆三角形ならば、アンカーに竹内かヘナト。1つ前には河井や西澤、あるいは金子が使われる可能性もあり。433採用なら、マリノスでもオージーでもウイングには質で殴れるタイプが採用されています。今年サイドで起用された金子に西澤はウイングとして質で殴れるタイプではありません。そして、特に金子はサイドよりもハーフスペースにおいて脅威をもたらせる選手です。

 

最後にFW。

ウイングは、石毛、ドゥトラが軸。次いでに西澤にユース上がりの川本あたりか。ウイングがいないので、補強は必要ポジションです。ポジショナルプレーにおいてウイングは最重要ポジション。マリノスには仲川、遠藤、マテウス。マルコス・ジュニオールも元はウイングとして獲得された選手。更に今オフも補強を続けています。ポジショナルプレーのトップを行くペップのチームも、バイエルンロッベンリベリー、コマン、ドグラス・コスタ。現シティにもスターリング、サネ、ベルナルド・シルバ、マフレズとスターが何人も揃ってます。というよりも、今の戦術繁栄期にウイングがいないチームなんてあり得ないので、取るべきポジションです。

CFはドウグラスとテセの2枚が今のところのカード。3枚目の戦力は普通にほしいです。ここはドウグラスが不動の1番手としてやっていくでしょう。

 

 

 

ってことで現時点での来季の予想フォメはこちら。

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我ながらいいフォーメーション。まぁ、今後補強話が進んでくると思うんですが、現時点ではこれが最強っぽい。ヘナトはケガで開幕は微妙ですが不動のボランチ。助っ人枠の5枠は、今のところはドウグラスにエウソン、ヘナトに新加入(予定)のヴォルピ。いろいろ考えたらこれが1番でしょう。

 

 

 

■ポジショナルプレーによる予想戦術

最終ラインのビルドアップ方式は大きく変わると思います。ウチはマリノスみたいにCFGという世界最強のバックアップを受けているわけではありません。補強が必ず上手くいくなんて保証はありません。畠中にチアゴ・マルチンスというエリートCBなんていません。ならば今いる選手の中で最高の組み合わせを見つけるのが手っ取り早いわけです。

 

例えば偽SB採用時のCBの動き方。

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エウソンがいる限り、来季の偽SB戦術は“確定”といってもいいですので、CBにはボールを運ぶ技術が求められます。ハーフスペースにSBが入る戦術においてCBには大外でプレーします。CBが動くという意味では、ハイスペックな選手が求められるのです。

予想フォメで福森と立田を選んだのは、ビルドアップといったところでこのチームにおいては秀でているからです。あと、福森は左利きということも大きなアドバンテージです。

 

前線に関しては、選手が固まっていないのでどうなるか分かりませんが、1つ言えることは、ゼロトップはやらないはずです。理由はドウグラスがいるから。ドウグラスをウイングで使うならドゥトラのゼロトップもアリだとは思いますが、現時点では非現実的。となれば、やっぱウイングは必要だよねぇ。。。

 

 

 

 

 

と、編制も固まっていない中で予想展望をしてみました。来季はシーズン開幕がさらに早いので年明けにもリリースの嵐が来るのではないかと思います。それを楽しみに、皆さんよいお年を。

 

 

次回予告

歴史から学ぶ、元祖ポジショナルプレー。やっぱり〇〇〇が悪い!!

サガン鳥栖のジュビロ対策とフベロのプレーモデル/ダービーに向けて@我々が清水エスパルスである限り

サガン鳥栖のプレッシング

4-4-2同士のぶつかり合いとなった1戦は、プレスの応酬で幕を開けた。まず仕掛けたのはサガン鳥栖

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鳥栖2トップはそれぞれCBへ。サイドハーフは、対面するSBとジュビロサイドハーフの2人を見る。

数的同数でのプレスを仕掛けることで、ジュビロのビルドアップにアクシデントを起こす。これに対するジュビロのビルドアップは、

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今野が最終ラインに加わり3バックに。松本と山本がハーフスペースに入り出口を作る。対する鳥栖のプレッシングの変化は

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2トップはそれぞれ大井と藤田に。鳥栖サイドハーフ福田とクエンカはSBとハーフスペースをチェックする。

 

 

■フベロのプレーモデル

夏にジュビロの新監督となったフェルナンド・フベロは、名波体制とは打って変わり選手の大幅な入れ替えに戦術の整備を大胆に行った。

 

まずは選手。それまで主力だったカミンスキーに田口、高橋や大久保が外れ、新加入のルキアンや今野、ベテランの八田に藤田が先発に復帰している。

 

 

また戦術面では、前述の通りビルドアップに出口を作り、前線へ運ぶルートを確立する。

前画像の続き

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ビルドアップに対するプレスで相手ボランチが動くことで、裏のスペースに藤川が降りてくる。

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藤川に付いていった相手DFが空けたスペースにルキアンが飛び出していき、裏に空くスペースを付いていく。これの連続。

 

フベロスタイルは、「スペースを空ける→スペースを突く」の繰り返しで、山本や松本、藤川が落ちていく代わりにSBやボランチなど後方の選手が飛び出していく。

 

 

 

ジュビロとフベロの誤算

この試合においてジュビロの誤算となったのは右サイド。右SBが本職CBの大南に右CBが組立力に難ありの大井。結果的に右サイドからの押し上げがなく、鳥栖のクエンカに起点を作られる。

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ハーフスペースで起点を作るクエンカに対して、押し上げが効かないジュビロ右サイドは、鳥栖左SBの三丸からビルドアップが開始。プレスがかからないこの位置から展開されることで右サイドを封じられることとなる。

 

ジュビロの攻撃は、とにかくスペースを生み出したい。ピッチを広く使いたいことでサイドには常に幅を取っていたい。その幅取り隊がSBの仕事であり、逆サイドにはSBが高い位置を取って横幅をキープしている。ところが大南では右で起点になれずに、右サイドは沈黙した。

 

後半にジュビロアダイウトンルキアンと共に最前線に並べ、ビルドアップお構いなしのパワープレー。鳥栖を押し込んで最終的に2-2の。ドローで終了した。

 

 

■我々が清水エスパルスである限り

まもなく、今シーズンラストの静岡ダービーが始まる。ここまで公式戦5連勝中。前回は我々が最下位を走っていたが、今回は相手が最下位を走っている。ただ、油断は禁物だ。後がないだけに、死に物狂いで勝ちに来るだろう。我々も決して余裕があるわけではない。全力できたならば、こちらも全力で立ち向かい、返り討ちにする。それでいいのだ。

 

 

 

 

 

ジュビロ磐田

 

 

他のチームなら、この1戦は単なる34分の1試合に過ぎないだろう。

 

でも我々は違う。彼らとのゲームはいつだって戦争であり、結果だけが全てだ。全力で戦い、リスペクトし、ラストダービーを6連勝で締める。

 

 

我々が清水エスパルスである限り。

失点が減らない理由は攻撃にあり!! エスパルス、最大の問題とは?

シーズンも佳境に入りました。

 

 

 

我ら清水エスパルスの成績はというと、一時は最下位をさまよっていましたが、現在は11位。勝ち点は35で得点は40、失点は60。.........60!!!!

 

 

まだ6試合あって60失点は凄いペースです。本来は最下位を独走するほどのペースで失点を重ねています。ところが順位は11位。意味が分かりません!!なんで残留圏にいるんだよ!!

 

そんなこんなで、シーズン中から失点減のためにDF陣にメスを入れまくってきました。CBに二見を入れてみたり吉本を加えたり、システムも4231や4141にしてみたり、GKも大久保にしたり....。それでも失点が減らないのはなぜか。そもそも修正すべきポイントがズレているのではないのか。

 

今季の戦いぶりは、僕も何度も言ってきましたが攻撃に大いに問題があると。ヨンソン監督から篠田監督に代わって、とにかく守備修正!!を図ってきたわけですが、システムも2トップから1トップに変わり、ドウグラスの行動範囲が広がりました。右にも左にも、奪ったらとにかくドウグラスを目掛けて蹴る。守備に時間を掛けざるを得ない事情もあり攻撃には手が回らないというのが本音でしょうが、今のエスパルスの攻撃は「ドウグラス大作戦」という単調なものなのです。要は攻撃が整備されていなのです。だから簡単に奪われては簡単にカウンターを喰らう。

 

 

第25節鹿島アントラーズ戦より

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カウンターで西澤健太が左サイドで1対1。

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西澤が抜きます。この場面で4人がゴール前へ。

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ところが、奪われて、

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スカスカやん!!!

 

 

この場面では、カウンターで起点となったセルジ―ニョに対して誰もプレスに行かなかったことや、ライン設定がブレブレというのに目が行きがちですが、ではなぜこのような状況になってしまったのか。

 

この失点の根源は、西澤の1対1にあります。ではもう1度この画像を見てみましょう。

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この場面、西澤を含む5人のプレーヤーが20mの範囲内にいますが、西澤のサポート役になれる位置にいる選手がいません。また西澤が、人数足りているのにもかかわらず1対1で仕掛けなければならない状況になることもおかしいです。この場面、西澤は孤立しているといえます。孤立してりゃ、ボールを奪われるのも時間の問題。更にこれだけ前に人数掛けていれば裏はがら空きになるのは当然のこと。今季はこういった中途半端な攻めによるカウンター返しを喰らっては失点を繰り返しているのですね。

 

 

 

 

“戦術助っ人”な現実

昨年は、ドウグラスという個は持ちながらも、北川に金子、白崎や竹内に河井と日本人選手が中心となったうえに助っ人の力が融合されていました。ところが、現在のチームは個の能力で打開できる助っ人が軸です。オフェンスはドウグラスにエウソンのビルドアップ力によるところが大きく、ディフェンスはヘナトの力に頼っているのが現実です。

 

第27節湘南ベルマーレ戦より

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エウソンがボール保持してます。中央にポッカリ穴が開いてるので

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中央進出

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中央進出してからの崩しとして

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松原が大外を走っていることで相手DFがつられると予測。この時点で松原はおとりだなという感じでボールキープ。西澤へのパスコースが空き次第、

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西澤を使ってワンツー。

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ハイ楽勝。

 

完全にエウソンの個人技でゴールまでこぎつけてきた。力業過ぎて笑っちゃった。

周りと連動していたかというと、エウソンの頭の中だけは計画通りみたいな。チーム戦術で狙いを持って崩したかというと全然みたいな。

 

ウチの攻撃はそんな感じで割と単調。でも助っ人陣の高い能力で打開できてしまうというのが恐ろしいところ。こんなに助っ人に頼ってるエスパルスなんて創設以来初めてなんじゃないかね。

 

 

 

今のエスパルスが苦しんでいるのが、デザイン化されていない攻撃が中途半端に終わってしまい、守備陣に大変しわ寄せがいっている。ありゃりゃ。

吉本一謙@スライディング ~威風堂々~

明治安田生命J1リーグ 第21節 vs横浜F・マリノス

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威風堂々

完全に入れ替わりながらも、スライディングで全てを帳消しに。背後からのスライディング、またペナルティーエリア内というリスクがありながらも堂々と決定機を防いで見せた。まさしくディフェンダーの姿。

エウシーニョの右サイド問題と2019版新攻撃パターン/偽SBの憂鬱

 

 

ヒィィィィィィ~~~!!

 

 

皆さん、ウェンズデーナイトをいかがお過ごしでしょうか!!

 

 

僕はこの夏初期の日差しで早くも焼けています。日焼けフィーバーです。えらいこっちゃ!!

 

 

■大きく変わったビルドアップ

では、まず最初に昨年の振り返りです。昨年のエスパルスは、リーグ2位の得点力はあったものの、実際はオーソドックスなビルドアップ。

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SBが幅を取り、サイドハーフがハーフスペースへ。SBは、特に右の立田はSB自体が人生ほぼ初挑戦ということで、オーソドックスなことしかできないので、特殊なことができない分、ベーシックに幅を取ることで前の金子をハーフスペースにて暴れさせることができました。地元テレビ番組でも、金子自身がハーフスペースでプレーすることを狙いにしてると話していた通り、実はこの組み合わせは馬が合っていたわけです。

 

 

では簡単に昨年をおさらいしたところで、今シーズンのビルドアップ。大きな違いは、右SBにエウソンが加わったこと。

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勝手なエウソンのイメージで、フロンターレにいたときのエウソンて、ゴール前ハーフスペースに走りこんでダイレクトでクロスを上げるイメージがあって

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こんな動きのイメージです。エスパルスとしても、もう少し大外で走りこんでクロスを、がエスパルス的に求めていたエウソン像ですが、ところがどっこいエスパルスでのエウソンは早い段階で中盤にドリブルで持ち込んで“偽SB化”する。

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ウチとしては、エウソンには大外走ってクロスを上げてくれい!だったのですが、予期せぬ偽SBと化したエウソンは、ボランチや金子にとってスペースを奪う邪魔な存在でありました。いや、なんで入ってくんの?って感じで。

 

ここでできた問題として、ハーフスペースにはSHもしくはSBのどちらか1人で十分です。昨年は金子が入っていたので偽SBをやる理由がなかった。しかしエウソンが中央に入ることでハーフスペースはどちらに任せるか問題が出てきたわけです。

 

 

 

 

え~!どっちもハーフスペースにいればいいじゃん!

 

 

 

それは違います。ハーフスペースにいればいいという問題ではないです。100人乗っても大丈夫ではないです。

ハーフスペースは前後関係で成り立てるエリアではないです。そもそも偽SBの成り立ちは、CBからウイングへのパスコース確保と、スムーズなネガティブトランジションのためです。開幕初期の名波ジュビロのような、ロジックなしにデザイン性だけで採用できる代物ではないのです。

 

結果、選ばれたのはエウソン。大外に金子が入り幅を取るようになりました。

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■より顕著になるドウグラス依存

昨年は言うほどドウグラス依存ではなかった、って言える印象です。実際、ドウグラスいなくても点取れたし勝てたし。それに

 

  1. 北川航也  13点
  2. ドウグラス 11点
  3. 金子翔太  10点

と、得点源3人いて「ドウグラス依存」を言うのは流石に無理がありますからね。

 

 

 

 

今年はドウグラス依存と言われてもしょうがないです。考えられる理由は、

 

 

 

その1 そもそも余裕がない

今季は開幕から残留争いです。TOP5を狙うと宣言しておいて現実はボトム5です。この状況になったことでドウグラス以外の攻撃パターンを作るチームの余裕がない。戦術ドウグラスが一番手っ取り早いのです。

 

 

 

その2 攻撃が変わった

さっきの続きです。エウソンの偽SB化で、昨年の得点源の1人であった金子がゴールから遠ざかる大外に配置されるようになった。金子がハーフスペースに入ることで、金子ゴールパターンであった左サイドからのクロスに合わせる、といった3人目のFWとしての動きがチームになくなったのです。

 

 

金子は、ドリブルは上手いです。ですが、ウインガーではないです。だったら去年の立田だって本業CBなのに大外で張ってたぞ!ですが、彼はSBとして大外にいたから影響がなかったのです。ハーフスペースでは輝いても、大外で輝けるタイプではないのにウイングとして張っている金子が窮屈にプレーしているのとはわけが違うのです。結果的に、ハーフスペースに金子を失った今、ドウグラスにカウンターでなんとかしてもらうしかないのです。

 

ここまで書くと、意図しなかった偽SBの影響は負の遺産しかない、って印象です。が!!

金子の大外張りの問題は解決していませんが、エウソンMF化問題は新しい攻撃を生み出しているのもまた事実。そこを見ていきましょう。

 

 

 

■偽SBの生み出す新攻撃パターン

昨年築き上げたポジショナルプレーですが、エウソン加入により変化したことで何が新しくなったのか。2019版エスパルスを見ていきます。

 

エウソンの偽SBによりもたらされた新効果は、中盤の数的優位化です。

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この効果は2つあって、まず1つ目が、エウソンの対面となる相手左サイドの選手を中に引っ張ることができる、ということです。

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中央に引っ張ることで、ソッコが右サイドに出てビルドアップ。今シーズン何回か見る形です。

 

もう1つが、相手ボランチを引っこ抜けること。第16節名古屋グランパス戦の先制点はそうでしたね。

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エウソンに引っ張られたジョアン・シミッチの裏に走りこんだヘナトに上手く出したという崩し。これもエウソンならではの組み立ての引き出しの多さだと思います。

 

 

 

■エウソンと右サイドの活かし方

左に関しては、特にいうことはないです。白崎が抜けましたが、代わりの慶太、西澤とカラーは違えどしっかり埋められています。対して右サイドは、ポジションバランスもそうですが、数字的にも、例えば金子は大きくゴール数を落としています。他にもエリア内進入回数など、落としてる数字は多いですが、そりゃそうです。ゴールから遠い位置に配置されているんですから、ゴール数が上がるわけがないんです。じゃあ金子よ、昨年と同じくもう1度ハーフスペースで暴れてみろ! これでは序盤と同じです。渋滞して右サイドが死ぬだけです。金子を内側に入れたいならエウソンに張ってるよう説得しなくてはなりません。現在のエウソンのプレーを求めるなら、ここはゴール数を犠牲にして金子には大外に張ってもらうしかないのです。現在のエスパルスは後者を選んでいるので、相手からする右サイドの警戒度は金子<エウソンなわけです。でもこのバランスは悪いです。攻撃でSBが目立ってしまうことは、チームバランスが悪い証拠です。

 

例えば、クッソ攻撃力が高いウイングとクッソ攻撃力が高いSBのどちらが怖いか。メッシとダニ・アウベスの右サイドで怖いのはどちらか。ブラジル代表におけるネイマールとマルセロ、どちらが怖いか。え?比べる対象が極端だって? いや、そういう話なんです。ウイングが怖いからSBの攻撃力が活きるのです。

 

今のエスパルスの右サイドです。エウソンの攻撃が怖いというのが分かっているので、いずれかどこかのタイミングでエウソンにはパスが出てくるのです。

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これが序盤戦に見られた世にも奇妙な「エウソンの裏、メッチャ狙われてる現象」です。最近はヘナトが全力カバーで頑張ってくれますが、この問題は早急に解決しなくてはなりません。ウイングが最強でないと、エウソン自身にとってもハッピーではないのです。それは金子にとってもハッピーな話ではないです。今のウチからしたら、1点を守り切るという戦いは不向きすぎるので、押し込んで相手を牽制する、または相手より多く点を取るしか勝つ方法はないです。ハッキリ言います。守り切れるイメージが湧きません!!

 

なので1番の修正ポイントは守備より右ウイングです。守備に関しては諦めました。なので、ここをトップターゲットとして強化を進めてほしい。手っ取り早いのは補強です。CBだけ補強しても余程スーパーな奴が来ない限り修正は無理だと思うので、みんながwin-winになれるように右サイドの強化、オナシャス。